仏事の知識
吉運堂

エンディングノートとは

『エンディングノート』とは自分の人生の終末を記すノートで、終活ノートとも呼ばれます。万が一の時に備えて、家族や友人に伝えておきたいことや自分の希望などを書き留めておけます。

エンディングノートはこれまでの人生を振り返るきっかけにもなるので、懐かしい友人に連絡をしてみたり、挑戦出来ていなかったことを思い出して実行してみたりと、これからの人生を前向きに歩むスタートラインの役割も果たしてくれます。また、自分の過去、現在の意志、残された未来を同時に考えるきっかけも与えてくれます。

どこで販売されいてるの?

エンディングノートは大型書店や文房具店、100円ショップや通販サイトなどで市販されています。どのようなものを選んでも問題はありませんが、用途や重視する要素にあわせて選びましょう。

例えば人生を振り返りたい場合は年表や履歴など、自分史が作れるタイプ。もしもの時に備えたい場合は医療、介護、葬儀、相続などを詳しく記載できるタイプ。といった感じですね。また、気軽に書いてみたいという方は白紙ノートに自由に記入したり、パソコンで自分専用のシートを作成するのもひとつの取り組み方です。

書く時のポイント

①書きやすい内容から書く

すぐに書くことができない情報や、自分の気持ちを確かめてから書きたい内容は後回しで何の問題もありません。

②今現在の気持ちを書く

人の考えは変わることがあって当たり前なので、変わったときは書き直しで大丈夫です。気楽に考えましょう。

③該当しない項目には「なし」と明記する

空欄だと書き忘れなのか、該当しないのかが後で分からなくなってしまう為です。

エンディングノートと遺言書の違い

決定的な違いは法的効力があるかないかです。

遺言書

法的効力がありますが、書けるのは死後に関することのみ。書ける範囲も遺産相続や子供の認知など、厳格に決められています。

エンディングノート

法的効力がありませんが遺産相続を含め、生きている間のことも自由に希望を書けますので、家族や周囲が重要なシーンで本人の意志を理解して判断や手続きが出来ます。

まとめ

身近な人の為にも、病気や不慮の事故にあった際の延命措置や介護、葬儀、お葬式、お墓、ペットのことなど日々、様々な内容を記しておきましょう。