
仏事の知識


ロウソクの「ロウ」は石材のシミになります!
お墓参りに行く際に用意するのが、線香、ロウソク、お花、また故人の好物だったお供え物などです。
皆さん、お参りに行ったら、これらはどうしていますか?
お墓参りがすんだら、線香・水以外は持ち帰りましょう。生花は墓所によっては持ち帰りを推奨しているところもありますので、ご確認ください。食べ物は動物たちが荒らさないように、持ち帰って皆さんでいただきましょう。飲み物の缶なども、錆びが墓石に付いてしまいます。ペットボトルなど腐敗すると破裂する可能性がある物も持ち帰ります。
ロウソクもロウが垂れて墓石を汚す可能性があるので、火を消して持ち帰りましょう。
厄介なのは、溶けて垂れたロウソクがお墓の石に染み込んで「シミ」になってしまうこと。
ロウソクは油分を含みますので、油シミになります。
皆さんはお墓にロウが垂れても剥がせばいいと思われているかもしれませんが、夏になると、石は太陽に熱せられて高温になり、ロウソクを簡単に溶かしてしまいます。
石の上で何度も溶けたり固まったりを繰り返すうちに、次第に石の粒子の間に入り込んでいきます。
こうなると表面のロウは取れても、染み込んだ油分を取ることは困難です。