
仏事の知識


彼岸花はなぜ墓地に多いの?
彼岸の時期に咲く「彼岸花」は、球根の部分に特に強く毒の成分を含み、摂取した場合は嘔吐や下痢などを伴い、ひどい場合は呼吸麻痺を起こすそうです。
その毒成分が他の植物の生育を阻害するため、雑草対策として、またネズミやモグラ・虫などが毒を嫌って逃げるよう、あぜ道や墓地に植えられました。
一方、球根にはデンプンを多く含みます。球根をすりつぶし何度も水にさらして毒を抜くことで、食用にもなります。飢饉などの際に、団子、雑穀と混ぜて食べられたと言います。