
仏事の知識


稚児行列とは?
稚児行列(ちごぎょうれつ)とは、お寺で落慶法要や晋山式などの大きな法要を行う際などに、子どもが煌びやかな装束をまとい、街中を練り歩く伝統行事です。子どもの無病息災を願う行事でもあります。
稚児行列に参加する子どもを「お稚児さん」と呼びます。稚児の本来の意味は、乳児、幼児のことを指し、「ちのみご」という言葉が縮んだものと考えられています。
参加できる年齢は、概ね10歳くらいまでの子が対象になるようです。
男の子は烏帽子、女の子は天冠を頭に被ります。額には「位星(くらいのほし、くらいぼし)」と呼ばれる黒、または赤い丸を描きます。
4月から5月にかけて花まつりとともに行われることも多いです。
稚児行列の参加者募集は、檀家さんへのチラシ、掲示板へ張り紙、神社やお寺の公式ホームページ、地方広報等で告知や募集が行われます。お寺の檀家や神社の氏子でなくても参加できる場合も多いようです。
古来よりお稚児さんを勤めたお子さんは丈夫に育つとされています。一生の記念に残るお稚児さん、機会があればぜひ、ご参加してはいかがでしょうか。