DX戦略について
1.DXに関するトップメッセージ
DXに取り組む背景
目まぐるしく変化する時代を生きる私たちは、しばしば「新しい」「古い」という価値観にとらわれて「もの」に対して想いを廻らす時間を失ってしまいがちです。吉運堂は「歴史と現代の共生」をテーマに、時代が変わっても色褪せせず受け継がれてゆく「人の心」と変化する生活様式、また先端技術を融合させ、いつでもお客様の「想い」を一つ一つ共有しながら日々歩んでおります。 お参りすることは古来より日本人の原点であり、自身の生き方や考え方を省みて、自らの過去と未来に想いを廻らせる時、先人が築いた偉大な遺産を知ることが出来ます・・・。これからも仏教を暮らしに活かした豊かな心の創造を、地域社会の発展につなげてゆけるよう精進し続けてまいります。
コロナ禍でライフスタイルの変化で、今までのような実際の販売が出来ない環境のなか、デジタルやデータを使うことによって、今までと変わりないお客様とのかかわりを保つことができました。
これからもこの関係性を大切にしていきたいと考えております。
社長が目指すビジネスモデル
これまで当社は、お客様のお声を受け止める営業や店舗で、アナログでお客様と真摯に向き合ってきました。
そのアナログでお客様から集めた情報をデジタル技術(自社開発アプリ)で共有し、日々業務改善を繰り返しています。
自社開発アプリによって、営業や店舗の現場と工場・発注部門など間接部門間の対応がスピーディかつ正確性を増し、お客様に対してもスピーディな対応が可能となりました。
今後もさらなるビジネスプロセスの最適化に取り組み、お客様に選ばれる会社日本一を目指してまいります。
しかしながら、当社にはDX専門スタッフおよび、専門部門が存在しておらず今後のDX推進体制が課題となっております。
そのため、人材育成・採用活動によって必要な体制を構築し、組織全体の変革、意識改革を進め、アナログの良さとデジタルのスピード感を大切にしながら、お客様のご要望におこたえしてまいります。
2.経営理念・経営ビジョン
経営理念
私たちは仏教を通して、人・社会・文化に貢献する会社を目指します。
経営ビジョン3年~5年後にありたい姿
古代より日本人の中に生き続け、心のよりどころとなってきた仏教。
吉運堂は営業活動を通じて精神文化の創造を行い、仏教を暮らしに生かした豊かな心を大切にするとともに、地域社会の発展に努めていきたいと考えています。
社内はデジタルを使い最新技術を駆使し、お客様にはアナログで温かみのある接客をすることで、「安心」「信頼」の「吉運堂ブランド」の確立に努めてまいります。 また、現業周辺に投資し、新規事業への挑戦も続けていくことで、時代や世代は変わっても様々な形でお客様のそばに寄り添えるような企業を目指します。
3.DX戦略(DXステップ)
経営ビジョンビジネスモデルの達成のために、当社は社内変革を推進し、毎年売上の1%をDX推進のために投資します。
戦略①
お客様に対してのハートフルな接客をするための業務改善
- ・遠隔のお客様へオンラインによる次世代型のご提案
- ・お客様情報の解析によるハートフルな接客やご提案
- ・ガイア・イマージュを使用したご提案
戦略②
デジタル技術やデータ活用による社内業務の生産性向上
- ・各店舗間での在庫・売れ筋・売上のデータを可視化及び、それに基づく改善活動
戦略③
お客様に対するお客立ち情報発信
- ・ライフスタイルに合わせたご仏壇の提案
4.体制・人材育成
当社にDX推進委員会を設置し、DX実務執行総括責任者(社長)を中心としてDX専任担当者を配置し、各部門長を構成員としてDXを推進します。定着した後は、専任担当者から各担当部署に横展開し、デジタル技術を使ったお客様への素早く安心で安全で快適なサービス提供及びデジタル人材の育成及び資産管理を実施します。
5.デジタル技術、環境整備
当社は、DX推進のために下表のデジタル技術の導入や環境整備に取り組みます。
既存システム | 取り組み内容 | いつまでに、何をする? | 担当 |
---|---|---|---|
Chatwork | 運用の推奨 | 2023年に見直し実施 | 総務部 |
売上管理システム(I-Port) | 必要に応じて適宜機能改修する | 2023年に見直し実施 | 総務部 |
見積・発注(オーダーJOB) | 必要に応じて適宜機能改修する | 2023年に見直し実施 | 商品部・寺院仏具部 |
墓石関連 施工指示共有システム (施工JOB) | 必要に応じて適宜機能改修する | 2023年に見直し実施 | 吉祥工場 |
見積システム (塗替ラボ・お墓ラボ) | 必要に応じて適宜機能改修する | 2023年に見直し実施 | 商品部・吉祥工場 |
既存システム | 取り組み内容 | いつまでに、何をする? | 担当 |
---|---|---|---|
売上基幹システム | 新規導入 | 2028年までに導入完了 | 総務部 |
6.数値目標(KPI)
当社は、DX推進の達成状況を測る指標として下記を定めます。
毎年各部門で実行計画を立案し、適宜進捗管理を行いながらDXを推進してまいります。
区分 | 取り組み内容 | 時期 | 目標値 |
---|---|---|---|
戦略① お客様に対しての ハートフルな接客 |
遠隔でのオンライン商談の仕組構築と運用(店舗とお客様、葬儀会場とお客様 ) ガイア・イマージュを使用したご提案 |
2025年末までに完了 | 構成比 全体の売上 10% 全体の売上 30% |
戦略② 社内業務の生産性向上 |
各店舗間での在庫・売れ筋・売上のデータを可 視化及び、それに基づく改善活動 |
2025年末までに完了 | 改善提案 各部署 年間 5件 |
戦略③ お役立ち情報発信 | 来店のお客様への仏事のお役立ち情報のオンライン化に向けての仕組みの構築と運用 | 2025年末までに完了 | 2025年までにオンライン情報発信の運用を開始 |